第49回近畿地区高等学校PTA連合会 京都大会

第49回近畿地区高等学校PTA連合会 京都大会

日時:2024年7月15日(土)

場所:国立京都国際会館

テーマ:不易流行 ~変えてはいけないこと、変わらなくてはならないこと~

記念講演

演題:「子どもの才能の見つけ方、伸ばし方 」

講師:辻井 いつ子 様 (ピアニスト辻井伸行氏の母)

 

〜参加役員の感想〜

 ☆第49回近畿地区高等学校PTA連合大会に参加して

 今大会は、祇園祭が開催中の7月15日京都府、国立京都国際会館で行われました。
大会は、歓迎アトラクションとして、京都府立西城陽高等学校「歌って踊れる合唱部」の会場全員参加型の明るく覇気のある合唱から始まり、京都市立日吉ヶ丘高等学校ダンス部のパフォーマンス、どれも大変エネルギッシュなステージでした。
 今大会メインテーマは「不易流行〜変えてはいけないこと、変わらなくてはならないこと〜」です。このお話の最後に「変えてはいけないこと」をお話しされました。
それは、「子どもたちに愛情を注ぎ、見守り、一生懸命育むこと」
「これからの社会の担い手である若い世代を信じ、期待し、子どもたちの可能性を拡げること」
私は親として、自分自身を省みる機会になりました。
大会最後には講演があり、子どもの可能性を信じ、よく見て、よくほめる「親ばか」子育てをした、と話されたのは講師の辻井いつ子さんです。辻井さんは全盲のピアニスト辻井伸行氏のお母様です。いつ子さんのお話と、伸行氏の赤ちゃんの頃から米国ピアノコンクールで日本人初の優勝を果たすまでの映像に、感動して涙が止まりませんでた。
 この大会に参加しまして、私達の育友会活動を励まされた気がしました。大会に参加させて頂きありがとうございました。

 

☆盲目の天才ピアニスト ”辻井伸行氏” の母・辻井いつ子さんは、講演を聞いて来ました。
 1988年に生まれた長男・伸行くんが生後まもなく全盲とわかり、絶望と不安のなか、育児書や子育てマニュアルが全く役に立たないところから、手探りで子育てをスタート。
「明るく、楽しく、あきらめない」をモットーに、いつ子さんのポジティブさと行動力で子育て。つねに信行くんの可能性を信じ、よく見て、ほめる「親ばか」の子育てで、生後8カ月で音楽の才能を見つけ、プロのピアニストへと二人三脚で突き進む。
 辻井いつ子さんは、明るくて、おおらかで、ナチュラルで。決定的な人生の岐路となったいくつかの出来事に、ここぞ!という時の、行動力から生まれた人やチャンスとの縁、様々なコンクールに出場した時の話、世間一般の常識や周囲からの茶々に惑わされない、ぶれない軸と強さを持った、とても魅力的な方でした。
 息子さんが大好きなんだなあと、話の端々から伝わってきました。

 

☆7月15日に開催された第49回近畿地区高等学校PTA連合会大会 京都大会に参加しました。
会場である京都国際会館は、京都議定書が裁決された場所です。又、建築家の大谷幸夫氏の代表作でもあり、
以前から訪れたい場所でしたので参加を楽しみにしておりました。
 今大会は、「不易流行 変えてはいけないこと、変えなくてはならないこと」をテーマとして開催されました。
 高校生による歓迎アトラクションの後、京都PTA連合会から、PTAへの非加入や役員等のなり手不足といった課
題についてどう対応したかという事例報告がありました。京都の高校で実際に取り組まれた実例を紹介してい
ただき、本校でも見習うべき所が多いと感じました。事例報告の最後には、変えてはいけないこととして、
・子ども達に愛情を注ぎ、見守り、一生懸命育むこと。
・これからの社会の担い手である若い世代を信じ、期待し、子どもたちの可能性を広げること。
と結んでおられました。
 次に、記念講演があり、全盲のピアニスト辻井伸行さんの母、辻井いつこさんが「子どもの才能の見つけ方、
伸ばし方」という演題で講演されました。伸行さんが生後間もなく全盲と判り、絶望の淵に立たされていた時、
一筋の光が差したのは、子どものことをよく見るという普通の行為からであったと話されました。伸行さんの
日頃の行動をよく見ることで、彼の音楽の才能に気付くことができ、そしてその気付きこそが彼の才能を開花
させる大きなポイントとなったと話されました。それを聞いて私は、今までどれくらい子どものサインを見逃
していただろう、もっとよく見ていれば別の気付きがあり、人生の選択肢が増えていたかもしれない、と考え
てしまいました。また、開花した才能を伸ばすためには、子どもの可能性を信じ、よく話し、よく褒めること
が大切だとおっしゃいました。これもまた、私にはそのすべてが足りていないと反省しました。
 他にも興味深い話をたくさんしていただきました。素晴らしい講演でした。
 私達の子どもは高校生になりましたが、それでもまだ、よく見てやること、子ども目線で気付いてやることは
大切なことだと思います。「伸ばす」は親目線で「伸びる」は子ども目線です。「伸びることを応援する」と
いう気持ちで子どもと接することが彼らの可能性を広げることに通じるのではないかと考えます。親は所詮、
応援することしかできません。
 有意義な大会となりました。参加させて頂きありがとうございました。