全国高等学校PTA連合会 茨城大会

令和6年8月22・23日(木・金)に茨城県水戸市で全国高等学校PTA連合会、茨城大会が開催されました。

水戸黄門や納豆で有名な水戸市、水戸駅には水戸黄門と角さん助さんの銅像があり、たくさんの方が記念撮影をされていました。

 

大会テーマ

「歴史の町で変革を!!」

たな時代が目に入らぬか~

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【1日目】

第1分科会   「教育の過去・現在・未来」サブテーマ〜故きを温ねて新しきを知る〜
   講演Ⅰ   小圷のり子氏 弘道館事務所主任研究員 
         演題  藩校「弘道館」の教育
   講演Ⅱ  加藤崇英氏 茨城大学教育学部教授
          演題  もっと学校・教育がみんなに開かれる未来を展望する

第2分科会   「保護者・教師・生徒が抱える問題と解決法」サブテーマ〜新たな一歩を踏み出すために〜
   講演Ⅰ   馬理英子氏 司馬クリニック院長医学博士司※注1
          演題           のび太・ジャイアン症候群
            講演Ⅱ  有馬慧氏 有馬総合法律事務所弁護士
          演題   18歳になったら気をつけること〜18歳になる前に〜

第3分科会   「新・生きる力と家族の絆」サブテーマ〜子どもの心に風邪を引かせない〜
   講演     石田千惠子氏 7男2女の大家族お母ちゃん
          演題 子育ては気力・体力・経済力
    フリートーク(石田講師を交えて)

第4分科会   「みんなで考えよう、これからのPTA」サブテーマ〜あるべき新しい姿とは〜
   講演Ⅰ   炭谷将史氏 花園大学社会福祉学部教授
          演題   PTAは学校づくりのパートナー
   グループトーク

第5分科会   「これからのコミュニティ・スクール」サブテーマ〜地域社会との新たな連携・協働〜
   講演Ⅰ   志々田まなみ氏 文部科学省国立教育政策研究所総括研究官 
          演題   学校と地域とでつくるこれからの学校ーコミュニティ・スクールとはー
   グループトーク

 

 

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【2日目】

  記念講演
        講師二所ノ関寛氏(第72代横綱稀勢の里)
           演題 「人材育成の不易流行」

    会場   アダストリアみとアリーナ

 

参加役員の感想

☆全国高等学校PTA連合会大会2024茨城大会に出席しました。
 1日目は、テレビで何度も観た「大家族石田さんち」の石田千恵子さんの講演を聞きました。大家族のお母ちゃんだけあり、笑顔とユーモアの中にも9人の子供を育てた力強さを感じられ、演題「子育ては気力・体力・経済力」には共感しました。
 2日目は、元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方の講演がありました。講演をお聞きし、本大会テーマである「歴史の町で変革を!!」をまさに体現された方だと思いました。現役引退後、早稲田大学大学院でスポーツ科学を学ばれ、新設した相撲部屋にはその学びを十二分に活かしたそうです。歴史ある競技である相撲には、他競技より閉鎖的な部分があります。だからこそ、最新のスポーツ科学を取り入れた相撲部屋を新設するという事、東京都内ではなく茨城県に新設するという事は大変難しかっただろうと思われます。が、新設相撲部屋からの変革は人材育成の不易流行へ通ずるのだろうと感じました。
 二所ノ関親方の様に、伝統的に昔から伝わる良い所=子供への愛情は絶えず注ぎつつ、その子供の性格や背景に応じて見守り方や接し方を親はアップデートしなければいけないと思いました。

 

☆【子どもの心に風邪を引かせない子育て】論
反抗期の息子と母の壮絶なバトル、
   お母さんとお父さんの夫婦漫才のようなやりとりなど、リアルすぎる家族の日常に心を掴まれた大家族の肝っ玉かあちゃんの石田千惠子さん。自身の子育てや介護の経験を交えながら子育て等において苦労したこと、大切なことなどについて面白おかしく親しみのあるトーク
は:半分でいい
ひ:人並みでいい
ふ:普通でいい
へ:平凡でいい
ほ:ほどほどでいい
  人生はどこかで狂う、その時にそうなんだよねって次に進めるような心を持ってほしいと思いそれを持って育てきた…とのこと。
  そして私はちゃんと見てるよ、転んだら助けてあげるよ そういう気持ちを常に子供に発信する。
  自分を愛する事、自分に優しくする事を一番に考えて過ごしていきたい、日々をポジティブに生きる大切さを再確認できた内容でした。

 

☆高校進学とともに、子どものホームは自室となり、スマホを片時も手放さず、顔を合わす時間も会話が激減。一体何をしているのか、何を考えているのか・・・。現代若者の年相応の成長だと思いながらも、釈然としない日々を送る中、PTA全国大会で、11人の子供を育て上げた「大家族石田さんち」のお母さんの講演を聞く機会をいただきました。
   母の体は当たり前ですが一つしかなく、時間が限られる中での11人の子育ては、エピソードを聞いた私も目が回る忙しさで、子どもと向き合う時間は取れそうにない様子でした。案の定、進路選択の際には、「大学進学を希望していることを三者面談まで知らなかった」とのこと、今の自分に置き換えるとありえなく、とても驚きました。
   面白おかしくエピソードをお話されていましたが、視点を変えてみると、親がひとつひとつ丁寧に関与せずとも、ちゃんと大きくなっているということ、進路選択に関しても、親への相談はなかったにしろ、将来を自分自身で考え、進めたということです。子どもが自分の足で立ち、生きる道を選択できたことこそ、求められる力である気がします。
   親子のコミュニケーションと信頼関係、それは、量や時間の多さだけではないのかもしれません。子どもとコミュニケーションをとる工夫、「ここっ」という的確なポイントを押さえたコミュニケーション、子どもの異変を見極める観察力、子どもの自主性を摘んでしまわぬよう待つ忍耐、そして子供にとって最大の理解者で心地よい居場所となれるよう子どもを信じ認めぬくこと。石田さんちのお母さんのお話を聞き、大切なことは何なのか、改めて見つめなおしてみたいと思います。

 

☆第73回全国高等学校PTA連合会大会2024茨城大会に参加しました。
 会場に入った際、参加者の皆様の熱量の大きさと、人数の多さに圧倒されました。全国ではこれだけ多くの方
々がPTA活動に真剣に取り組んでいるのだなぁと感心し、また、同志を得たようで心強く思いました。
 1日目の分科会は第3分科会会場で「7男2女の大家族お母ちゃん」の石田智恵子さんの講演を聞きました。
テレビの通りパワフルな方で、元気を貰えた気がしました。
 2日目の全体会は元横綱 稀勢の里の二所ノ関親方が「人材育成の不易流行」の演題で、講演されました。
 演題の不易流行とは、いつまでも変わらないものの中に新しい変化を取り入れることを指す言葉です。
 親方は、古い体質の残る相撲部屋こそ、他のプロスポーツ同様に経営的観点を持ち、体型立てて行うことが必
要であり、その為には伝統を深く理解した上で、最新の科学的な稽古やスポーツビジネスの経営的手法を取り
入れることが必要だと話されました。伝統を守りながら新しい物を取り入れる、それは今PTAが課題としている
ことと同じです。親方が成されたように、私達も変えるべき事は、勇気を持って改める必要があると感じまし
た。
 大会に参加させて頂きありがとうございました。

 

☆茨城大会に参加して
今回の講演会では、1日目は大家族石田家のユーモア交じりの温かい子育ての講話でした。
2日目は元力士、稀勢の里さんのこれまでの相撲人生と学び直しからの再出発を、飾らないお言葉での親しみやすい講話でした。
私がこの2日間で特に印象に残った事は、稀勢の里さんの講演の中で話されていた二つです。一つ目は「人は何歳になっても一から学べる。特に武道は指導者は全てを教えない。なぜなら教えてしまうと型が決まってしまい伸びしろがなくなる。考える力を導く武道ができなくなるから」二つ目は「選択肢を決めると良い方向に進む。伝統を大事にして考えること」
というお話が印象に残りました。「自分自身で考え抜く力を身につける」これは、私が子どもに対して意識できていなかった事で、どうしても口出ししてしまったり気にかけてしまっていた自分に反省しました。
自分を信じやり抜く力を身につけ、正々堂々と挑む姿は、想像はできても実際には上手くはいかないものです。
子ども達には、これからの学校生活を稀勢の里さんのように、『悔いなくやり切った。』と言い切れるよう過ごしてほしいです。

子ども達の可能性は無限です。
全ては本人次第ですが、『挑戦する勇気』と『逆境を乗り超える精神力』を引き出せるよう
これからもサポートできればと思いました。
そして私自身も、迷わない行いを心掛けて日常を過ごそうと思えました。
この度の講演会では、色々な気づきを与えられた有意義な2日間でした。貴重な経験の場に参加させていただきありがとうございました。

 

☆今年も、全国高等学校PTA連合会大会(茨城大会)へ参加させていただきました。
昨年も感じましたが、全国から集まるPTA役員のみなさんの熱量がかなり高く、こんなにもたくさんの方たちが、子どもたちのため学校のために日々活動されているのだと思うととても心強く感じました。

二所ノ関親方による記念講演では、まさに「不易流行」な相撲部屋経営、人材育成のお話をとても興味深く聞くことができました。相撲部屋というとよくも悪くも昔ながらの厳しい世界のイメージでしたが、二所ノ関親方はそのイメージとは全く異なる「プロの経営者」であり「育成者」であるのだと感じました。

現役時代のエピソードで特に印象深かったのは、「受け身ではなくしっかりと自分で考えた」と実感できた取組で勝利をつかみ、それが人生最大の相撲となり大きな転機となったというお話。その経験を活かし、弟子たちにも十を教えるのではなく、自分で考えさせることを大切にしているそうです。これは子育てでも同じで、全てを大人が教えてしまうのではなく、子どもたちが自分で考えて、子どもたち自身で決めた道を歩んでいけるよう、教え過ぎず適度に導いていくことが、親として必要なことなのだろうなと改めて思いました。

また現役時代の稀勢の里が、優勝する取組の前に、親方から、「勝ってもガッツポーズをするなよ」と釘を刺されたそうです。その言葉にはすでに「稀勢の里が『勝つ』」というメッセージが込められており、当時の稀勢の里は、自分は勝てるというイメージを抱いて取組に挑み、実際に勝っています。言葉の力というのは偉大で、ポジティブな声かけは、相手にポジティブなイメージを与え、結果としてその通りのいい結果となるのだと思います。日常で子どもたちにかける言葉についても、ポジティブでありたいと思いました。

全国大会への参加は、普段なかなかゆっくりお話できない役員同士の親睦も深まるとてもよい機会となりました。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

 

☆令和6年8月22、23日の日程で、神戸空港を出発し、茨城県水戸市において第73回全国高等学校PTA連合会大会に出席してきました。1日目は「新・生きる力と家族の絆」と題して、テレビの「大家族石田さんチ」で有名な母親の石田千恵子さんの講演を聴講しました。印象に残っているのは、子供が9人いて、2人は音信不通であること、子供を作ったなら親父は責任を持てということ、子供はお金がかかるということでした。ざっくばらんな感じで、包み隠さずものをいうその姿は、大家族のお母さんという感じで、大きな方向で間違っていなければ、連絡が取れない子供がいても大丈夫という子育て観に、私は少し楽になった気がしました。
翌日は元稀勢の里、二所ノ関親方の「人材育成の不易流行」という演題でした。相撲ファンである私は、稀勢の里関が現役時代に、いかに伝統と格式を重んじてきたかをよく知っており、相撲を引退した後、大学院に入り最新のスポーツ経営学を学び、それを実践しているのは意外なものでした。茨城県に相撲部屋を開き、「大の里」という横綱を狙えるような力士を育てていることからも、不易流行の考え方が間違っていないと私は思います。これを教育に生かし、未来に残していくのは、大人の役割だと改めて思いました。