第74回全国高等学校PTA連合会大会 三重大会
令和7年8月21~22日に開催されました。
第1分科会分野領域 子育て・親育て
テーマ 子育て、そして親育ち
〜言葉の力を磨き、子どもの心の声を聴こう〜
講演者① 田部 眞樹子(たなべ まきこ)さん
三重県子どもNPOサポートセンター 理事長
講演者② 岩﨑 由純(いわさき よしずみ)さん
トレーナーズスクエア株式会社 代表取締役社長
第2分科会分野領域 学校・教育
テーマ 実力発揮のコツ
〜無名野球部2校を甲子園に導いた元監督が伝授〜
講演者 松葉 健司(まつば たけし)さん
次世代リーダー育成会社 Human Freeman 代表
第3分科会分野領域 進路・キャリア
テーマ AI時代におけるWell-Beingなキャリアデザイン
〜青春期における感情・感動体験の重要性〜
講演者 國友 尚(くにとも たかし)さん
アソビジョン株式会社代表取締役
慶應義塾大学SDM研究所 感動研究グループ長
第4分科会分野領域 PTA活動
テーマ Let’s PTA!
〜これからのPTA活動を考える〜
【感想】
第74回全国高等学校PTA連合大会に参加して
☆第74回全国高等学校PTA連合大会に参加する機会をいただき、心から感謝しています。
今回の大会は、全国各地から多くの保護者や教職員の方々が三重県津市に集い、子どもたちの未来や学校、家庭、地域における教育のあり方について学びを深める貴重な場となりました。
私が参加した第2分科会では「実力発揮のコツ」と題した講演とパネルディスカッションが行われました。
実力を発揮し、また向上させるためには次のような勘所があり、非常に勉強になりました。
- 心身ともに健康であること
- 雑念を排して集中すること
- 実力を高めるためには「知性(知識)・感情・意欲」の三角形を意識し、知性(知識)の向上が感情が動く条件であり、意欲を高める前提には感情に訴える必要があるということ
- 限られたエネルギーを生かすには、自分の努力で変えられるものと変えられないものを見極め、変えられるものに集中すること
また、記念講演では、地元三重県の企業である井村屋株式会社の代表取締役会長である中島伸子氏のこれまでの人生における子育てと仕事をテーマに私たちにも親しみやすい語り口でお話しいただきました。大企業の会長といえども子育ての悩み、仕事での苦労は何ら変わることがないのだと共感でき、改めて子どもと真摯に向き合い、仕事と家庭の両立に努力したいと感じました。
また、一緒に参加くださった校長先生、育友会役員の皆様とも一層懇親を深めることができ、非常に有意義な二日間を過ごすことができました。
大会開催にご尽力いただいた関係者の皆様、様々なお手配をいただきました育友会事務局、大会への参加を理解してくれた家族に改めて感謝申し上げます。
☆8月21日、22日と第74回全国高等学校PTA連合会大会(三重大会)に参加させて頂きました。
特に印象に残ったのは、1日目に参加した分科会で、三重県の県立高校の元教員で野球部の監督として2校を甲子園に導かれた松葉健司さんの講演でした。講演のテーマは「実力発揮のコツ」ということで、実力発揮できる子とできない子の差は「集中力」にあり、その集中力を高めるにはどのようなアプローチが大切かをいろんな実演を交えながら、わかりやすく解説してもらいました。
正しい「知性」(知識や方法)をインプットすることで、「感情」が高まる(できる喜びを実感する)。そして、「感情」が高まることで、「意欲」が上がり、子供自らがやる気を出して自律的に「知性」→「感情」→「意欲」のサイクルを回し出すようになるそうです。しかし、これがずっとうまく続くわけでなく、必ずどこかで止まってしまうことも起こりますが、どこで止まっているかが分かれば、その1つ前の部分にアプローチすることで、またサイクルが回り出すという話が印象的でした。
テーマが「子育て、そして親育ち」
サブテーマとして「言葉の力を磨き、子どもの心の声を聴こう」というように掲げられていました。
2人の講師の方がそれぞれ「子どもの人権」、「想いを繋げるコミュニケーション」と言う演題で語られました。
「子どもの人権」の内容は当たり前の事だけれども、普段忘れがちな事について語られていました。
子どもと大人は対等の関係と言われても、そんな事はわかっていますと返ってきそうですが、結構忘れられていると言う事です。
「きいてもらう権利」
「きかれる権利」
他にもたくさんの権利がありますが、この2つの権利について話されている時、不登校やイジメの問題が頭に浮かび共感しました。
「想いを繋げるコミュニケーション」では、言葉には本当に力が宿るという内容でした。
科学的にも言霊は証明されているので、言葉の選び方は重要だという事でした。
ペップトークと言うそうです。
受験や試合において掛ける言葉でモチベーションや結果が変わるとおっしゃっていました。
・完璧を求めるのではなく、最善を求める。
・否定的な表現はせず、肯定的な表現のみを使う。
・ダメ出し、非建設的批判はしない。
・前向きな背中の一押し、挑戦を応援する
そうすることによって、魂を揺さぶりその気にさせることができる。
「できることを
前向きな表現で
言葉にする」
と良いらしいです。
印象的だったのは、「頑張れ」と「応援してるよ」の違いについてです。頑張れは、頑張るのはあなたで、応援しているよの方は、私が応援しているよという事でした。
言われてみれば、「頑張れ」は他力本願というか丸投げな感じがして共感しました。
本気でやったのに失敗した時は「ナイストライ」と言うのが良い点も共感しました。
二本立てだったので終始急足で途中で時間がきてしまいましたので機会があれば是非参加したい内容でした。
全大会は「尊厳は明日の力」
サブテーマとして「壁を開ける手中の鍵」と言うことで井村屋の代表取締役会長の講演を聴かせていただきました。
内容としては講師先生の体験談をもととしているのですが、先程の「想いを繋げるコミュニケーション」と伝えたいことは同じと感じました。
まず、私達本部役員が参加するにあたり、準備をして頂いた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
会場についてすぐに、お二人のお話を伺いましたが、お二人とも心理学の知識に基づいたお話でした。
田部理事長のお話では「子供の人権」でした。
「権利」=「ありのままの自分」だと思いますが、初めはこの「権利」と言う言葉に違和感がありました、ですが「子供の権利条約」があることで子供たちを守る事なんだと知り、納得をしましたが同時に喪失感を感じ、悲しくなりました。
私が最近よく思うのは、頭、身体のことを教えてくれるのは学校や習い事でも教えて頂けますが、人間とした一番大事な「心」が置いてけぼりになっていってるように思うからです、なので自分の子には昔の道徳的なことや「心」の部分を親が教え、同時に自分自身も子供を通して学んでいってると思ってますが、外に目を向けると「チャイルドライン」に助けを求めてくる子、助けないといけない子がたくさんいる現実はとても心が締め付けられる思いです。
まずは私達親が気付き成長し続け、そして子供の存在そのものを受け入れお互い学んでいかないと思えるお話でした。
子供だけではなく、親自身も「ありのままの自分」=自己受容し、自己肯定感をあげることが大事だと、このお話を通じてより強く心に刻む事ができました。
次のお話は岩崎理事のお話で「レジリエンス」心理学が含まれているお話でとてもわかりやすく、面白おかしくお話をして頂きました。
時間が少なかったので、もう少しゆっくり聞きたかったです。
2日目のお話は井村屋社長のお話でしたが、ほとんど聞こえなくて内容も分からなくて残念でした。
三重大会の全体の感想として、とても良かったです。
ありがとうございました。
今年の開催地は三重でした。
三宮駅で校長先生はじめ、育友会メンバーが集合し、途中、なんば駅で各自昼食を購入後特急にて津へと出発しました。
私は初めてのPTA大会参加であり、育友会として、何か学びを持って帰らなければと意気込んでいましたが、集合時から、ただただ、楽しい時間を過ごさせていただきました。
津へ到着後、会場へ。全国から集まったPTAの方達の人数に驚きました。会場内は、三重県内の高校による手作り品等の出品もあり、まさしくお祭りのような雰囲気でした。
会を通して、3人の方の講演を聞かせていただきました。1番心に残った、岩﨑由純さんの講演についてご紹介したいと思います。
岩﨑さんからは、PEPTALKというものを、教えていただきました。言葉の力がいかにすごいものか、非常に心に響くお話しでした。「短く、わかりやすく、肯定的に!」「同じ意味でも前向きな言葉に変換をして話す!」「自分に対してもペップトークをし、レジリエンスを鍛える!」帰宅後、この講演内容を娘に話すことで、今までの私の子供達への接し方、叱り方を省みるいい機会となりました。
3人の先生方から、子育てや生きていくことへの考え方などについて学べた上に、三重の食を楽しみながら育友会の仲間との親睦を深めることもでき、とても有意義な二日間でした。
この度は、このような会に参加させていただき、ありがとうございました。

