令和7年12月7日第30回「明日をひらく人権のつどい」が加古川市民会館にて開催されました。
人権保健委員より役員2名が参加されましたので感想を紹介します。
【感想文①】
第1部では、全国中学生人権作文コンテスト兵庫県大会地区予選の表彰式が行われ、神戸地方法務局加古川支局長より表彰がありました。続いて、中学生による入賞作品の朗読が披露されました。
第2部では、「ヤサシイハナをサカセマショウ」と題し、木村響子氏による講演が行われました。木村氏は、恋愛リアリティー番組出演中の口論をきっかけに誹謗中傷を受け、若くして亡くなったプロレスラー木村花氏の母であり、元プロレスラーです。
講演では、誹謗中傷を行う者自身が何らかの悩みを抱えている場合があること、また未成年とSNSとの向き合い方についての報告がありました。講演は一方的な形式ではなく、参加者の意見や感想を交えながら進行され、参加者一人ひとりが問題に向き合い、考える機会となりました。
最後に木村氏から「どうしたら誹謗中傷はなくなるでしょうか」との問いかけがあり、「ゆっくりでもよいので自分のことを伝えていけばよい」と述べられました。木村氏は参加者の意見に対して終始肯定的に耳を傾けられ、講演は誹謗中傷問題に関する理解を深め、人権について考える貴重な機会となりました。
【参加者②】
今年度は、元プロレスラーの木村響子さんが、「みんなで考えるSNSの今と未来」をテーマに講演をされました。
2020年、響子さんの娘・花さんは、恋愛リアリティー番組出演をきっかけに、SNSで激しい誹謗中傷を受け、精神的に追いつめられ、自ら命を絶ちました。
それ以来、響子さんはNPO法人を立ち上げ、誹謗中傷のない世界を目指し、各地で啓発活動を行っています。
講演では、「なぜ誹謗中傷をしてしまうのか?」「SNSの怖いところは?」等、聴衆に質問を投げかけ、皆で意見を交わす形で進められました。
今やSNSは、情報収集や交流、連絡手段として、欠かせないものとなっていますが、嘘か真実か分からない情報もたくさん流れてきます。SNSの危険性や利用する際の心構えについて、学ぶことができました。
また、相手を理解すること、言われた相手がどう感じるかを想像し、傷付ける言葉ではなく、優しい言葉を選ぶ心が大切だと思いました。
