第29回 明日をひらく人権のつどい(加古川市)

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 12月8日(日) SHOWAグループ市民会館 中ホールにて、第29回明日をひらく人権のつどいが開催されました。  元パラリンピック水泳日本代表の伊藤真波さんを講師にお招きし、「あきらめない心」をテーマに、「あきらめない」という言葉の本当の意味や、人の絆の大切さのお話を聞いてきました。  伊藤真波さんは20歳の時に交通事故に遭い、右腕を切断されました。小さい頃からの看護師になる夢をあきらめかけましたが、厳しいリハビリを乗り越え、日本初の義手を用いた看護師となり、夢を叶えました。自暴自棄になった時期もありましたが、嫌いな事から逃げないと決意し、5歳から始めた嫌いな水泳を「強くなる!」術として再開しました。そして、私にしか出来ない事は何だろうと考えた末、障害者水泳選手になり、北京、ロンドンのパラリンピックに出場し、活躍されました。モニターで伊藤さんの普段の生活シーンを見せて頂きましたが、車の運転や、お子さんが赤ちゃんの時のオムツ交換等、日々の生活の中で家事・育児が捗らない時、片腕で出来ないなら足を使うという術には感心させられました。最後は、7歳から始めたバイオリン演奏を披露してくださいました。演奏用の義手の付け方から見せて頂き、肩甲骨とインナーの筋肉の開き加減で、義手に取付けた弓をひくという方法で、「なごり雪」と「青春の影」の2曲を演奏してくださいました。心に響く素晴らしい演奏でした。 IMG_8105  講演を聞き、感謝の気持ちを忘れず、苦難を乗り越える為には自ら幸せになりたいという気持ちを持ち続け、どんな事でも相手に気持ちを伝えることが大切だと学びました。伊藤さんが笑顔でいられる秘訣は、大切な家族がそばに居て、家族の喜ぶ顔を見るために日々精進することだそうです。エンディングでは、旦那様やお子様も登壇され、家族の絆にほっこりした講演会となりました。